昔々mixiってSNSサービスがあったじゃん
(今はモンストの会社だって思ってる人が多いけど)

そん時、世の中では日記を書くのが大ブームだったのさ
結構頑張って書いてたね恥ずかしい日記を

今ではアカウント消してしまったので
その黒歴史を誰も見る事ができなくて
なんとなく寂しいので匿名日記サイトはてなブログに
いくつか書き残しておくよ…
最近考えてるくだらない事も書こうと思うよ。

日記の題名「牛が運ばれて虎が死んだ」は当時加入していた
スノーボードチームの名前だよ

たぶんもう少ししたらジャスティンビーバーがこのブログの事
ツイッターでつぶやくと思うんだ。

妄想日記ー映画みたいな恋したい 2 (2006年07月19日)

毎年
私が直接手渡したクジ券の中から数名の人が
億という単位の金額を手にするのだ

私は全国でも有名な宝くじ売り場の売り子
十代の頃から始めたこの仕事も今年で5年目になる

毎日多くのお客さんを相手にし
毎日同じ電車に乗り
一人ぼっちの家に帰り
毎日同じ時間に寝る

ちっとも幸せじゃない私
金銭的にとても幸福などこかの誰か

唯一の楽しみといえば
ジャンボの時だけ買いに来る
いつも同じ黄色いボロボロの
開運堂と書かれた
Tシャツを着た青年を見ることだ

そんなにカッコイイって訳じゃないけど
必死な顔をして、どもりながら
「バ、バラ十枚」という顔が
母性本能をくすぐる

今日は、サマージャンボ発売最終日
いつも来るTシャツの彼はまだ来ない
忙しく仕事をしながら
彼の事をずっと考えていた

結局、彼は現れず
閉店の時間になりシャッターを閉めようと
外へ出ると、向こうから待ちに待った青年が
ふらふらとこっちに向かって来た
今日は、珍しくピンク色のTシャツを着ている

「お客さん!早く!まだ間に合うよ!」
本来なら売ってはいけない時間だが
思わずそう叫んでしまった私

売り場の前に着いた彼は満面の笑みで
「違うんだ、今日はお礼を言いに来たのさ。」

「え?・・・て事は・・・」

「そうなんだ!当たったんだよ!1等2億円が!」

「おめでとうございます!よかったですねぇ」


 そういいながら、彼と逢えるのも
 今日が最後なんだなと悲しい気持ちをこらえ


「これから世界一周旅行でも行くんですか?」
 と聞いてみた

「もっと凄い事さ
 僕に宝くじを当てる力をくださった開運様に
 全部お礼として奉納したんだ
 そしたら開運様にとても褒められて
 なんとイエローステージから
 ピンクステージに昇格したんだよ」

「まぁ、それはおめでとうございます。
 あと上にはどれくらいステージがあるんですか?」

「ピンク、ブロンズ、シルバー、ゴールドだよ
 これからも頑張るよ!」





ああ、これからも彼に逢える

嬉しさのあまりゴールドの次に
プラチナステージを作るよう
本部にそっと指示をだした。